物件名 | : | 広島県立大崎海星高等学校管理棟 | |
所在地 | : | 広島県豊田郡大崎上島町中野3989-1 | |
主要用途 | : | 高等学校 | |
用途地域 | : | 都市計画区域外、防火指定なし | |
構造 | : | 木造(軸組工法) | |
階数 | : | 地上1階 | |
最高高さ | : | 5.580m | |
最高軒高 | : | 5.330m | |
前面道路 | : | 東側7.600m | |
敷地面積 | : | 17,233.590m2 | |
建築面積 | : | 1,238.150m2 | |
延床面積 | : | 918.680m2 | |
設計期間 | : | 2013年3月-日〜2014年2月-日 | |
工事期間 | : | 2014年11月-日〜2015年12月-日 | |
担当 | : | 中薗哲也 | |
構造設計 | : | 丸子耕司/マルコ設計、桑島由美子・堀江聡/桑島由美子建築設計事務所 | |
設備設計 | : | – | |
写真 | : | – | |
「船でしか行けない島」として知られる大崎上島では、「櫂伝馬競漕」という木造船で早さを競う伝統行事が200年近く伝えられてきたように、船大工の技術はもとより、日々の生活の中で密接に木と関わることで培ってきた文化や歴史がここにはある。
この地を将来担っていく子供たちの教育の場・器として、島が歩んできた歴史、地元の人が育んできた文化や技術、気候風土が織りなす自然の恵みから生まれる建築を提案したいと考えた。 その結果、県産杉無垢の定尺小径木材を主構造に利用すること、オープン工法と材料とディテールの統一化で地元職人が容易に参加可能となる建築システムの提案、瀬戸内海の海水を原料とした“にがり”と製材時に発生する廃材から成る塗壁材の提案、既存樹木と庭園の保存等を実現することができた。 この建物が地域の人と自然環境の中から生まれた建築として愛され続け、また生きた学校建築として育まれていく姿をわれわれは想い願っている。 -中薗哲也- |