物件名 | : | ビストロ&バー と屋 | |
所在地 | : | 広島県東広島市西条栄町6-25 | |
主要用途 | : | 飲食店 | |
発注者 | : | 個人 | |
用途地域 | : | 商業地域、防火指定なし | |
構造 | : | 木造一部鉄骨造(既存物件の構造体を活用した大規模改修) | |
階数 | : | 地上2階 | |
最高高さ | : | – | |
最高軒高 | : | – | |
前面道路 | : | – | |
敷地面積 | : | 76.010m2 | |
建築面積 | : | 56.360m2 | |
延床面積 | : | 109.890m2 | |
設計期間 | : | -年-月-日〜-年-月-日 | |
工事期間 | : | -年-月-日〜1998年10月10日 | |
担当 | : | 中薗哲也、中佐昭夫 | |
構造設計 | : | – | |
設備設計 | : | – | |
掲載 | : | 『住宅建築』 2001/4月号 建築思潮研究社 | |
写真 | : | 大竹静市郎 | |
|
|||
夜明け前の5時頃だったか、東京のあるホテルの一室で「と屋」のメインシェフである西明氏と缶ビールばかり何本も飲みながら、彼の料理哲学を延々と聞かされたことがある。「料理を盛るための皿は真っ白が いい、もちろん色も装飾も一切必要ない」と。 つまりこういうことだ。彼は決して単色の白い色が好みなわけではなく、料理を盛るための皿は、その役割を果たせるだけの最小限の機能だけあれば十分で、その方がいっそう料理を引き立てるということなのだ。 われわれは、オーナーである徳森氏やスタッフの要望を聞いてビストロとバーとして成立するための最小限の条件と要望を聞き出し、それらの機能を、既存建物の上からワッと網で覆うように小細工無しで単純に重ね合わせてみた。もちろん看板などの装飾的なものは一切無い。その結果、店内の所々に既存の大黒柱や小屋組の架構が自然と現れることになったのである。 オープンキッチンで炎があがり、料理の出来上がりを楽しみにしている客の隣で、大黒柱がどっかり立っている。外から見えるそんな様子がこの店の最大の看板となっている。 -中薗哲也、中佐昭夫-
|