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潜水士のための保養所

物件名  潜水士のためのグラス・ハウス
所在地 広島県江田島市
主要用途 一戸建ての住宅
用途地域 都市計画区域外、防火指定なし
構造 大型無筋RCブロック組積造+鉄骨造
階数 地上1階
最高高さ 4.200メートル
最高軒高 4.200メートル
前面道路 西側2.55メートル
敷地面積 442.00平方メートル
建築面積 104.46平方メートル
延床面積 97.26平方メートル
設計期間 2008年12月-日〜2010年4月-日
工事期間 2010年5月-日〜2011年8月-日
担当 中薗哲也
構造設計 名和研二/NAWAKENJI-M
設備設計
写真 矢野紀行
受賞 2012年 INAXデザインコンテスト 銅賞

この建物は、1m×1m×0.5mの無筋コンクリートの大型ブロックを、ただ積み木のように積み上げることで、ランドスケープのような起伏となり、それがそのまま構造体になっている。この大型コンクリートブロックは、江田島にあるセメント工場であればどこでも作られており、余ったセメントのみを再利用しているのでとても安価で、通常は法面の擁壁や養殖イカダのおもり等に利用されている。このブロック積みを専門にする職人もいるぐらいで、ローコストな構造体を短期間で作ることが出来る。

この大型ブロックの向きと間隔をさまざに変化させて積むことで、ある所は風も視界も抜けるが、プライバシーの必要なところは閉鎖的な積み方とすることも出来る。
さらに、このブロック以外の所に屋根をかけそこを屋内空間としている。逆にブロックの上部には屋根は架けない。従って、組積されたブロックには光が差し込むことになり、その反射光が室内に導かれる。さらにこのブロックには様々な種類の蔓植物を絡ませるので、将来的には緑と花の丘へと成長していくだろう。

この組積された大型ブロックの量塊は、建築物の構造体としてはあまりにもスケールが大きく、その佇まいも通常のそれとはかけ離れている。さらに風、光、緑を室内に導く役割も果たすランドスケープのような存在でもあるため、これまでの建築という形式に束縛されない自由な空間がそこには広がることだろう。

-中薗哲也-

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