物件名 | : | GREEN BANK | |
所在地 | : | 広島県 | |
主要用途 | : | 診療所(内科医院)+専用住宅 | |
用途地域 | : | 準工業地域、防火指定なし | |
構造 | : | 鉄筋コンクリート構造 | |
階数 | : | 地上3階、地下1階 | |
最高高さ | : | 11.800m | |
最高軒高 | : | 11.700m | |
前面道路 | : | 東側9.870m | |
敷地面積 | : | 317.120m2 | |
建築面積 | : | 188.560m2 | |
延床面積 | : | 519.310m2 | |
設計期間 | : | -年-月-日〜-年-月-日 | |
工事期間 | : | -年-月-日〜2003年11月-日 | |
担当 | : | 中薗哲也、中佐昭夫 | |
構造設計 | : | – | |
設備設計 | : | – | |
写真 | : | 大竹静市郎 | |
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敷地は、斜面地一帯に広がる住宅地を背にし、波静かな内海をのぞむ人口6000人程度の町にある。周辺には、造船所や鉄工所が多く存在し、用途地域は準工業地帯である。 建物は地下1階、地上3階建ての診療所併用住宅である。地下1階と地上1階部分が診療所で、2、3階が住宅部分となっている。 近年、内海と敷地との間に高架橋が整備され、期待していた唯一の瀬戸内海の美しい景観が一切望めなくなった。クライアントは、子供の頃からこの町で暮らしており、このように変化した景観に対して、ストレスを感じていた。 われわれは、住宅部分の内部空間と外部空間を垂直方向につなぐために、アイレベルの窓を極力排除し、ハイサイドライトとトップライトを配置することにより、内部空間を上空へ拡張することを考えた。数少ないアイレベルの窓も、ほとんどが内部化された外部空間(光庭)に面しており、全ての内部空間は、垂直方向からの多様な光で満たされている。 屋上には、東西の壁面に沿って下垂れ用のアイビーを植裁しており、数年後には、壁面は全て緑で覆い尽くされることになるだろう。この建物で壁面に穿たれた開口部は ほとんどが東西面であり、その数少ない窓も完全に覆われてしまうことになる。 将来、トップライトから降り注ぐハードエッジの光とアイビーの葉を透過したゆらいだ光で内部空間が満たされることになるだろう。クライアントは、今からこの光のイルミネーションを楽しみにしている。 -中薗哲也、中佐昭夫- |