物件名 | : | つながりづくり保育園・はらまちだ | |
所在地 | : | 東京都町田市原町田5-5 | |
主要用途 | : | 保育所(リノベーション) | |
発注者 | : | 齋藤祐善/正和学園理事長 | |
公式サイト | : | つながりづくり保育園・はらまちだ | |
階数 | : | 地上1階 | |
延床面積 | : | 291.340m2 | |
設計期間 | : | 2018年8月10日〜2018年12月26日 | |
工事期間 | : | 2018年12月27日〜2019年3月22日 | |
担当 | : | 中佐昭夫、加藤雅哉 | |
施工 | : | 三ノ輪建設 | |
ロゴ・サイン | : | 伊藤太一/ベクトカルチャー | |
写真 | : | 矢野紀行 | |
「つながり保育園・まちだ」「つながり送迎保育園・もりの」に続いて、町田駅から歩いて数分の市街地につくられた保育園。こちらも学校法人正和学園によって運営されている。隣り合う2つの敷地と2つの既存建物を、長い塀で縫い合わせるようにして繋ぎ、別棟でありながら一体的に利用できる保育の場を構成している。それによって擬似的に「まちだ」や「もりの」に対して3倍程度の保育面積を確保した。 長い塀は、敷地の境界を越えて、建物の外壁を通り抜けながら伸びてゆき、周辺環境との関係を再編集しながら、保育室・待合ホール・テラス・調理室・トイレ・受付など、様々な用途や風景を室内外につくっている。 2つの既存建物の隙間は、木のアーチ梁に簡便な透明屋根を掛けたバス発着の待合ホールとなっている。一般的にこういった建物同士の隙間は、敷地境界線に建物を寄せて配置した余りのスペースとしてそのまま放置されることも多いが、今回の場合、むしろそういった隙間を積極的に活用することを計画の特長としている。待合ホールは、建物内へのアプローチや玄関に続く主動線であり、余りのスペースがむしろ主役となって、外観を形成している。 アーチ梁や曲面のスギ板塀など、正和学園が町田市内に展開している他の園との共通性を持たせながら、「はらまちだ」の成立背景が持つ独自性を長所として取り入れ、快適で居心地の良い保育空間をつくろうと試みている。 -中佐昭夫- |