物件名 | : | つながりづくり保育園・はらまちだプラス | |
所在地 | : | 東京都町田市原町田4-19-17 1F | |
主要用途 | : | 保育所(リノベーション) | |
発注者 | : | 齋藤祐善/正和学園理事長 | |
公式サイト | : | つながりづくり保育園・はらまちだプラス、正和学園 | |
階数 | : | 地上1階 | |
延床面積 | : | 194.560m2 | |
設計期間 | : | 2019年7月3日〜2020年1月5日 | |
工事期間 | : | 2020年1月6日〜2020年3月15日 | |
担当 | : | 中佐昭夫、加藤雅哉 | |
施工 | : | 正和工業 | |
受賞 | : | 2023年 日本建築家協会優秀建築選 | |
ロゴ・サイン | : | 伊藤太一/ベクトカルチャー | |
写真 | : | 矢野紀行 | |
「つながり保育園・まちだ」「つながり送迎保育園・もりの」「つながりづくり保育園・はらまちだ」に続き、町田駅から歩いて数分の市街地につくられた小さな保育園。同じく学校法人正和学園によって運営されている。 名前に「プラス」が含まれているのは、「はらまちだ」のすぐ近くにあって関係性が強いから、というのもあるが、これまで正和学園が町田駅の周辺でつくった全ての小さな保育園に対する付加機能を有しているから、という側面もある。 そのため「はらまちだプラス」では保育室面積の4割が一時保育室としてあり、地域の子供や親に対する子育て支援の場として開放したり、他の小さな保育園で手狭になったときにこちらを使って弾力的に運用するなど、多様な使い方ができる面積の余裕を持たせてある。 正和学園では日本国内や世界各地への研修を継続的に行っており、この時期、ニュージーランドのティファリキのカリキュラムを参照にしながらどのように取り入れてゆくか、といったことが話題になっていた。たとえば、そのような新しい保育方針の検証の場として、この「プラス」のスペースが活用されるのかもしれない。 これまで町田駅周辺につくられた小さな保育園では、それぞれが空間・機能的に限られているとしても、互いにつながって郊外の「正和幼稚園」「町田自然幼稚園」を含めた広域ネットワークとなることで、法律に定義される保育所よりもずっと広い意味での子育ての場を提供しようと試みられている。 かつて「保育はインフラだ」と話した理事長の言葉を、設計に関わりながら、以前にも増して実感している。 -中佐昭夫- |